背中にきびの原因として最近よく知られるようになったのがアクネ菌です。
これは、アクネ桿菌とも呼ばれています。
そもそも、皮膚や毛穴には目には見えない様々な菌が常に付いています。常在細菌とも言って、この中でも代表的なものがアクネ菌なのです。
アクネ菌自体には害はないものの、皮脂が分泌されるときに毛穴に詰まってくるとアクネ菌が繁殖しやすくなります。理由としては、アクネ菌は皮脂を好み、酸欠の場所を好むということが上げられます。
したがって、アクネ菌は毛穴に詰まった皮脂を養分としてどんどん繁殖し、皮膚に炎症をもたらします。やがて、皮膚の炎症が悪化し化膿すると背中にきびの原因となるのです。
また、アクネ菌は皮脂を遊離脂肪酸に変化させる酵素を持っています。この遊離脂肪酸は皮膚にダメージを与えるため、にきびができやすい環境になります。
そこで背中にきびを予防するためにもアクネ菌の繁殖を抑えることが大切になります。
それには、汗をかいてそのままにしておくといったことは控え、汗をかいたらこまめに拭いたりシャワーを浴びるなどして、皮膚を清潔に保つことが肝心です。
また特に女性は、ブラジャーや下着類によっては汗が溜まりやすくそこから炎症が広がることもよくあります。化学繊維の衣服を直接身に付けることも汗が発散されにくいため避けましょう。
常在細菌であるアクネ菌との上手な付き合い方が背中にきびを防ぐポイントの一つです。