背中にきびは思春期から若い時期に発症しやすいものです。特に思春期を過ごす中高生において、アトピー性皮膚炎と共によく見られる皮膚科の病気でもあります。
背中にきびだけでも辛いものですが、皮膚の炎症が悪化するとアトピー性皮膚炎を併発することもよくあります。どちらもかゆみを伴うので、受験生であれば勉強にも差し支えるような病気と言えるかも知れません。
また、ただでさえ思春期のお肌は皮脂の分泌が盛んなため、背中の皮脂分によって肌がべたつきやすく、それがまた背中にきびやアトピー性皮膚炎を悪化させるという悪循環に陥らせます。
そもそもアトピー性皮膚炎とは、アレルギー反応から皮膚にかゆみをもたらすものとされています。また、皮膚が炎症しやすかったり、皮膚が生まれつき薄かったり、腸内の悪玉菌が優勢だったり、かゆみや炎症の原因物質といわれるヒスタミンがたくさん分泌される体質であると発症しやすいと言われています。
食生活や生活環境の変化から、近年、赤ちゃんから大人まで幅広い世代でますます急増しています。
背中にきびにしてもアトピー性皮膚炎にしても、まず大切なことは肌の清潔を保つということでしょう。汗をかくシーズンであれば毎日お風呂やシャワーを使って一日の汗と汚れを洗い流し、清潔にすることが大切です。
ただし、あまりに清潔にしようとボディーソープや石鹸を多く使うのは皮膚の炎症を増す原因となります。石鹸類は控えめにし入浴後に保湿液などを使うほうが良いでしょう。